熱中症とは
気温や湿度が高い状態の中で、興奮などにより体温が上がると、体温の調節がうまくできなくなり様々な障害が起こることで、死に至ることもあります。
もともと、ワンちゃんは、肉球にしか汗腺が発達していないため、汗をかいて熱を放散することができません。さらに体は被毛に覆われているわけですから、毛皮を着ている状態とおなじですので、ますます熱がこもりやすい状態にあるのです。
こんな時は特に注意が必要です!
・日差しの厳しい時(高温環境下)
日は陰ってもアスファルトの照り返しは長時間続きます。
私たちより地面に近いため照り返しの影響はさらに受けやすい状態にあります。
・湿度が高い時(梅雨のじめじめしたとき・お風呂場など)
ハアハアという浅く速い呼吸(パンティング)により、水分と熱を一緒に放散していますので、湿度の高い時には水分が放散されにくくなり、熱の放散もうまくできなくなります。
- 激しく興奮するとき:来客時、お散歩のときなど
- 車の中、締め切った室内など
こんなワンちゃんは特に御注意を
- 元気いっぱいで興奮しやすいワンちゃん
- 太っているワンちゃん
- 短頭種(パグ・シーズーなど鼻の短い子は熱の放散が特に苦手です)
熱中症を防ぐには
・日中の暑い時間の散歩を控えましょう。
夕方涼しくなった時間でもアスファルトの照り返し‘に注意しましょう。
・お出かけの際には、日陰の涼しい場所で、まめに休憩を取り、水を与えてあげましょう。
・留守番の際には、エアコン管理などで高温・多湿を避け、お水は常に飲めるようにしてあげましょう。
・車の中や締め切った室内などでは、急激に温度が上がる可能性があります。少しの時間だからと油断しないでください。
症状は
初期には、苦しそうな呼吸や多量のよだれ、重症化すると意識混濁やショック状態に陥り、死に至ることもあります。
症状が見られたら
- 体を冷やす:水をかける(心臓や頭部は後にして、体に水をかけて冷やす)。
- 水分補給:水が飲める状態なら水を飲ませる。
- できるだけ安静を保ち、早く動物病院へ行ってください。
あなたの優しい気配りで、温度・湿度を快適に保ち、熱中症を防ぎましょう!!