ワンちゃんネコさんは比較的痛みに対して鈍感であると言われて来ましたが、全く痛みを感じないわけではありません。
麻酔処置中、痛みは感じなくなりますが、痛みの発生自体は抑えられないのです。 以前の痛み止めのお薬では、出血傾向や腎臓、消化管への影響が懸念されるものもありましたが、現在は安全性の高いお薬が発売されています。
通常は“痛い時”に、“痛み止め”を使って痛みを和らげるのが一般的です。
しかし“先制鎮痛法”と言って、痛みが発生する前に消炎鎮痛剤を使用したほうが、より有効とされています。
手術を行う際には、あらかじめ術後に痛みが発生することが予測できますので、術前に消炎鎮痛剤を投与することで、先制鎮痛が可能となります。
術前に消炎鎮痛剤を投与すると
- 手術中の痛みのシグナルを抑え、麻酔時のリスクを軽減します。
- 麻酔覚醒時のストレスを軽減します。
- 手術後、麻酔が切れたあとの痛みを緩和することで術後の回復を早めます。
当院にては、手術時の“ペインコントロール(痛みに対する思いやりケア)”を積極的に行っております。
御希望の方は、院長まで御相談下さい。