動物コラム

ウサギさんのお話し

”大きな耳”にかわいい”シッポ、どんぐり眼”のウサギさんは近年人気が高まっているペットです。

しかし、その飼育はそう簡単なものではありません。

ウサギさんは野生で考えると”被食者(食べられてしまう側の生き物)”です。ですから“弱っている”様子を表に出すとその子から狙われてしまうので、本能的に病気を隠します。
そのため、私たちが「状態が悪いのでは・・・。」と気づいたときには、かなり病状が悪化しているケースが多いのです。

さらに、ウサギさんの歯は”常生歯”と言って常に伸び続けるため自分で歯をすり合わせて削り長さを調節していますし、草食動物ですので繊維質を多くとり常に胃腸を動かしておく必要があるなど、私たちと違う面を多く持った生き物なのです。
そのため、歯が伸びて食べられない、食餌が無くなっているのに気づかなかったなど、“食餌をとれないこと”自体で状態が悪くなることもあるのです。

皆さんのより注意深い観察が必要となるのです。

  • 便の大きさが小さくなったり、少なくなったりしていませんか?
  • 口をモゴモゴすることが多くなっていませんか?
  • クシャミをしたり、鼻水が出たりしていませんか?
  • 呼吸は荒くありませんか?
  • 尿の色に変化はありませんか?(食餌の色素により赤い尿をすることもありますが血液の混ざった尿でも赤い尿をすることがあります。)

など、日頃から気にかけてあげましょう。

あなたの”愛情深い健康チェック”で、”愛するウサギさん”を守ってあげましょう!!

当院にては、健康診断も行っております。お気軽に御相談ください。