動物コラム

愛犬のワクチン接種について

ワンちゃんのワクチンは大きく分けて狂犬病ワクチンと混合ワクチン‘の2種類があります。

狂犬病ワクチン

<狂犬病とは>
  ウイルス性の感染症でいったん発症すると有効な治療法は無く、ほぼ100%が死に至る恐ろしい人獣共通感染症です。

狂犬病予防法により定められています。
 登録:生涯1回
  生後91日以上のワンちゃんを飼い始めたら登録の義務‘があります。

 狂犬病予防注射:毎年1回
  生後91日以上のワンちゃんについて狂犬病予防注射の接種義務があります。

4月の狂犬病集合注射にて接種を行うか、集合注射に行くことが出来ない場合は、当院にても接種可能です。

混合ワクチン

 犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパー、犬パラインフルエンザ感染症、
犬伝染性口喉気管炎、犬伝染性肝炎、犬レプトスピラ病(2種)などの伝染病予防。

病原体は目に見えないほど小さいものです。また、これらの伝染病の中には、病気のワンちゃんとの接触だけでなく、便や尿などの物を介して伝染する病気もありますので、よりいっそう注意が必要となります。
お散歩やシャンプーカット、ホテルなどワンちゃんの集まるところには病原体も集まる可能性があるのです。

<混合ワクチンの接種方法>

1. 子犬さんの場合:
 母犬からもらう抵抗力(移行抗体)の影響などのため、日齢により接種回数が異なりますので初回接種時にワクチンプランをお話いたします。
 ワクチン接種プランによる接種終了から10日間経つまでは、まだ免疫的に不安定ですのでお外に出されたり、他のワンちゃんとの接触は控えてください。

2. 成犬の場合:
 初めての場合は3~4週間間隔で2回、以後は年に1回の追加接種が必要となります。

ワクチン接種時の御注意

ワクチンは、どのワクチンでも”体によそ者を入れて反応させ抵抗力を得る“とい
う種類の注射です。その特性上、1万頭に1頭くらいの非常に低い確率ですが副反応が起こる可能性をはらんでいます。
ワクチン接種当日は様子を見ていただきやすいように午前中に御来院されることをお勧めいたします。その後2~3日は安静にしてあげてください。

混合ワクチン狂犬病ワクチン最低3週間の期間をあけて接種する必要があります。

当院にては、ワクチン接種時に健康診断も行っておりますので、御心配な点などがございましたらあらかじめお申し出下さい。

定期的なワクチン接種で、あなたの大切な愛犬を恐ろしい伝染病から守ってあげましょう!